近年、その予想しやすさと当てやすさから話題になっている競艇である。
それに伴って、競艇のプロの予想情報を販売しているサイトが増えてきた。
現在では、競艇予想サイトは50サイト以上が確認されている。
その中では優劣があることは当然だが、中には捏造をしているサイトもあるので注意が必要である。
「競艇で稼げるようになれば、もっと楽しく競艇が見られるのに…」
という風に考えたことがある方は私だけではないはずだ。
控除率を人に説明できるか?
競艇に限らず、ギャンブルを投資として捉える人は少なくない。
よろず屋がおすすめする競艇予想サイトの中にも、競艇=投資としている所も少なくない。
まずは、「控除率」についてしっかり身につけてほしい。
「競艇の控除率は25%」というのは有名な話である。
そもそも競馬などの公営ギャンブルは「パリミュチュエル方式」と呼ばれる方法で配当を決定している。
投票券の売り上げをひとまとめにし、胴元が一定割合を「テラ銭」として徴収した上で、残りを的中した参加者に分配する方式のことだ。
控除率というのは、簡潔に言えばこのテラ銭の割合のこと。
つまり、競艇で3連単の舟券が100万円分買われたとしたら、そこから25万円が競艇場などの取り分となった上で、残りの75万円を的中者で分け合うことになる。
控除率の裏側
例えば、1号艇と2号艇の2艇だけで行われるレースについて考えてみる。
両者の実力やコースなどを考慮した結果、世間では両者の勝つ見込みが五分五分と評価されたとする。
つまり、①の単勝と②の単勝が半々ずつ買われたということだ。
世間の評価が正しかった場合、どちらの舟券を買っても的中率は50%になる。
この舟券で儲けを出したいと考えたら、配当は少なくとも2倍以上ないと話にならないわけだが…
さきほど説明した控除率に基づいてテラ銭を差し引くと、的中者への配当は1.5倍にしかならない。
つまり、外れたら一口あたり100円の損、当てれば150円の得ということになる。
こういう舟券を買い続けると、1口100円あたり平均75円の配当が返ってくる計算だ。
言うまでもなく、こんな状態では舟券生活は夢のまた夢。
選手の人気と実力が正しく対応している限り、競艇で稼ぐことは不可能と言える。
こうした計算に基づいて、「投じた舟券代のうち、どの程度の割合が配当として返ってくるか?」を数値としてあらわしたのが「回収率」である。
回収率を学ぶ
普通に舟券を買って普通に勝ち負けした場合の回収率は75%、
これを100%超までアップさせないと、舟券で稼ぐことはできない。
そこで利用するのがオッズの「歪み」である。
では、どうすれば回収率100%越えを達成し、競艇をただのギャンブルから投資に昇華させられるのか?
世の中には、回収率100%越えを実現するためのさまざまな予想法や舟券術があるが、どれも目指すべきところは一つ。
見込まれる的中率とオッズを比較して、より割の良い舟券を買う、ということである。
世間のオッズというのは必ずしも選手の実力を正しく評価していない。
つまり必然的に実際の的中率とオッズとの間には「歪み」が生じるから、それを利用して稼ぐというわけである。
たとえば本命重視の予想家なら、5回に1回は当たるであろう鉄板舟券でも、配当が5倍を下回っていれば購入しない。
また穴重視の予想家は、たとえ100回に1回しか当たらないような舟券も、オッズが120倍あれば喜んで購入する。
オッズのズレを乗りこなしている限り、本命党だろうと穴党だろうと、長期的に稼ぐことは十分に可能と言える。
一般に、穴党は通算回収率が高い分好調不調の波が大きく、本命党は多少回収率が控えめな分安定して稼げる、という傾向にあるようだ。
-まとめ-不合理で勝ちを掴む
実力は確かだが人気が集まり過ぎている選手や、十分な実力がありながら見落とされている選手を探し出す。オッズというのが世間一般からの支持で決まる以上、周りの人たちと同じ買い方をしていてはどう足掻いても勝てない。
1〜5番人気は確かに、初心者でも的中しやすい買い方と言えるが、稼ぐことを考えたときにそれでは良い結果は出ない。
それは控除率が25%ある以上は避けては通れない問題だからである。
周りの誰も知らない情報を集め、周りの誰よりも高精度な分析を行わなければ、そこらの競馬ファンを出し抜くことはできない。
競艇関係者とのコネクションや、予想のための独自システムの構築。
あるいは、それらを持った情報サイトを利用することこそが、競艇を投資に変え、勝ち続けるための秘訣である。
厳選した優良競艇予想サイトには『オッズ』の歪みに特化したサイトもあるチェックしてほしい。