【競艇】待機行動と進入展開予想 前付けレースは荒れる?イン屋とアウト屋

競艇基礎知識

競艇の予想をする上でモーターも大事だが、モーターの性能が上がりすぎている現代競艇において予想する上でもう1つ大事な進入展開予想について今日は書いていこうと思うぞ。

ピットアウトの合図が鳴らされスタートするまでの間を待機行動と言う。
そして選手はこの待機行動の間コース取りの駆け引きを行うぞ。

さらに言うと待機行動中に無理にでもインコースを取りに行く選手もいれば、枠番が内側にも関わらずあえて外側のコースからスタートをする選手もいる。俗に言う「イン屋」「アウト屋」と言うやつだ。

それぞれメリット・デメリットがあったりして一概にはどちらがいいとは言えないが
今回の記事では色々な角度から進入展開予想について見ていこうか!

待機行動中の選手の動き

競艇のルールでは6号艇や5号艇など外側になる選手が1コースに進入しても問題ありません。

競艇は圧倒的にインコースが有利である。その為枠番が外側の選手は少しでも内側のコースを狙い、枠番が内側の選手はコースを取られまいとそれを牽制し、ブロックするのが一般的だ。
たまにコース取りの駆け引き以外に新人選手が先輩にコースを譲ると言った事もあるぞ。

しかし基本的には枠番通りでスタートとなる事が多い。
圧倒的にインコースが有利であるにも関わらずなぜ枠番通りのスタートが多くなるのかというと、そこには大きく2つの要因があるんだ。

前付けのデメリットと待機行動ルール

外側の選手が無理にインコースを取りに行くことを前付けという。
先ほど枠番通りのスタートになる事が多い理由が2つあると言ったがそのうちの1つにこの前付けを行う際のデメリットがあげられる。

前付けをする事によるデメリット

圧倒的に有利なインコースを取りに行く事はルール違反でも無いのになぜ選手は毎レース積極的に取りに行かないのかというと、無理やり外側の選手がインコースを取りに行こうとする際内側の艇の選手はその選手を入れさせまいとブロックして抵抗するのが普通だ。

そして、コースを取り合う選手どうしは自分のコースを主張する為に他の艇の選手よりも早くに艇を正面に向けてスタート態勢に入る。

しかしモーターが回っている為その場で止まることは不可能である。どれだけ回転数を落としても少しずつ前に進んでしまう。

その結果スタートラインまでの助走距離が短くなり(深くなる)、多くの助走距離をとってスタートを切ってトップスピードに乗っている外側の艇に捲くられやすいというとデメリットがある。

さらにいうと競艇はフライングスタート方式を採用している為、選手は自分の感と距離を目安にスタートを切っている。しかし、前付けで助走距離が短くなり、深くなるとスタートタイミングを計りづらくなりフライングすることを恐れ中々良いスタートを切れなくなる。むしろかなり大幅な遅れをする可能性もある。

待機行動のルール

待機行動中選手はインコースを取りに行って良いのだが、取りに行く際どのような手を使って取りに行っても良いというわけでは無いぞ。もちろんルールがある。

昔は場所どりは自由であったようだが、現在は「場所取りは初心者に分かりにくい。」という観点から場所取りが制限されてしまっている。(結果的にこのような制限で競艇離れに繋がったとも言われているぞ。)

待機行動には細かいルールが定められているのだが、2009年に待機行動の活性化とよりわかりやすいものとすることを目的として「待機行動実施細則」の一部が改正されたんだ。

詳しく知りたい人は調べてみてくれ!
短くまとめると「基本的には他艇の妨害になることや時間稼ぎになるようなことが禁止され、よりレースをわかりやすく平等にするために細かく定められている。

以上のような2つの観点から選手は毎レース前付けを行うのではなく、時と場合によって前付けを行うのだ。

前付けを行う際に大事なピット離れ

競艇に置ける「ピット」とは水面上でボートの待機場所のことで、レースに出走するボートはピットで待機し、出走の合図とともにピットから発進する。これがいわゆる「ピット離れ」である。

前付けに行く際1番手っ取り早い方法がこのピット離れの時に他の艇より早くピット離れをし、インコースを取りに行くことだ。
非常に重要なピット離れだが24場全ての競艇場で同じでというわけでは無い。(基本的には2マーク後方にピットはある)
競艇場によって2マークまでの距離もそうだが、ピットの位置までも違う事があるぞ。
特にびわこ競艇場福岡競艇場江戸川競艇場は2マーク後方にピットがない。

競艇では出足・行き足・伸び足という言葉があるがそれぞれ「初速」「中間速」「最高速」と言い変える事ができる。その中でピット離れで重要になってくるのは初速である「出足」だ。

3つとも揃った最高のモーターなどは幻だ。その為選手は自分の戦法にあったモーター調整をする。出足を良くする為に、伸び足は犠牲にするなどといった感じだ。

展示航走を見て出足がいい選手がいたり、選手のコメントで「出足重視で仕上げた」などといったコメントが見られた場合はピット離れに注意して見てみよう!!

深くなる事も恐れずに前付けをする「イン屋」

先ほど外側の選手が前付けをする際内側の選手は抵抗し入れさせないようにする為深くなると言ったな。
そして、助走距離が短くなり良いスタートを切るのが難しくなり、外側の選手に捲られる可能性が高くなると言ったがそのようなことを恐れずにどの枠番からでも無理やり中を取りに行く選手もいる。

そのような選手のことを「イン屋」と呼ぶ。

基本的に展示航走で前付けをしなかった選手は本番レースでも前付けをしない事が多いが、「イン屋」と呼ばれる選手は展示航走から動く事が多いぞ。
イン屋」の選手が出走する際は展示航走から要チェックだ。

また前付けが起こったレースでは、内側の選手がいいスタートを切れなかったり、遅れたりする事が起こりやすい為、外側の選手の捲り・捲り差しが決まりやすく波乱・大波乱の結果となるレースが多いぞ。

有名な「イン屋」の選手を紹介しておくぞ!

  • 深川 真二選手
  • 西島 義則選手
  • 今村 暢孝選手
  • 鈴木 幸夫選手
  • 鵜飼 菜穂子選手

まだ現在イン屋と呼ばれる選手は何人もいるが有名どころの5人の選手をピックアップしたぞ!

まず深イン真二こと深川真二選手。前付けと言ったら深川選手を思い浮かべる人は多いのではないかな?
何と言っても助走距離の短い深インでも0台のトップスタートを頻繁に決めるインのプロだ。
前付けでインを奪取したが流され45メートル起こしという前代未聞のスタートをした江戸川でのレースは伝説だ。

今村暢孝選手は相手が誰であろうと関わらず、ゴリゴリに2コースまで取りにくるイン屋だ。
積極的なのはコース取りだけではなくレースの道中も積極的に仕掛け不良航法を取られる事がある。

最後に鵜飼菜穂子選手。女子選手の中では珍しいイン屋で「インの鬼姫」とも呼ばれているぞ。
また女子ボートレースの礎を築いたと言っても過言ではないレジェンド選手の一人でもある。

上記にあげたような選手が出走する際は展示航走から注目だ!
もし外側からの捲り展開などになった場合は予想外の高配当となる場合があるぞ。
誰を軸にして舟券を購入するのかじっくり考えよう!

大外からの豪快な捲りで観客を魅了する「アウト屋」

次は先ほど紹介したイン屋の逆で「枠番がどこであろうとも大外の6コースからスタートするアウト屋の説明をしていくぞ!

競艇は圧倒的にインが有利と何度も言っているが、アウト屋の選手はたとえ枠番が内側であろうとも不利である6コースを選び6コースからスタートをする。
6コースから1着を取るためにはごく稀に起きる「恵まれ」を除くとトップスタートを切ってのまくりをしなければならない。
ただ単にトップスタートを切っただけでは捲りきれない事も多い。そこでもう1つ大事になってくるのがスリットを通過してから第一ターンマークまでの間の伸びだ。伸びでさらに他艇と差を広げる事が重要になってくる。

ではどうやって伸びを付けるのかというとそこで重要になるのが「モーターとプロペラ」と「チルト角度」だ!
1つずつ見ていくぞ!

モーターとプロペラ

モーターとプロペラはセットで節ごとに抽選で割り当てられるんだが、いいモーターを引き当てプロペラを叩いたりして伸び足に特化したモーターに仕上げる必要がある。
またプロペラの調整には高度なテクニックと長年の知見が必要で、一人前に調整できるようになるには最低でも4年はかかるといわれるほど奥が深く難しいといわれているぞ。

チルト角度

チルト角度とはボートにモーターを取り付ける角度の事だ。
選べるチルトは競艇場ごとに異なるが、最大で「-0.5度、0.0度、0.5度、1.0度、1.5度、2.0度、2.5度、3.0度」の8段階があるぞ。

チルトを小さい数値にする(-0.5度に近づける)ことを「チルトを下げる」と言い、チルトを大きい数値にする(3.0度に近づける)ことを「チルトを上げる」とか「チルトをはねる」と言う。

伸びを求める上でチルト角度が大事と言ったが、どのようにチルト角度が関わってくるのかというと

  • チルトを下げる  出足と回り足を重視
  • チルトを上げる  伸び足を重視

という事から、伸びを求めるにはチルトを跳ねる」という事が分かるな!

レースを見る際チルトを跳ねている選手に注目してもらえれば分かるかもしれないが、直線での伸びがチルトを下げている選手とは違うという事が分かると思うぞ!

「究極のアウト屋」阿波 勝哉選手

阿波勝哉

ここで現役選手の中でも数少ないアウト屋阿波 勝哉選手の紹介をしよう。

上記の画像データからも分かるように阿波 勝哉選手は実に90%以上の確率で6コースからスタートしているぞ!
これぞまさに「究極のアウト屋」と言われる所以だ。

阿波 勝哉選手はチルトを可能な限り高い角度に設定して、レースに臨む。
さらにトップスタートを切る必要がある為、フライングも多くF3(フライングを3回行うと半年間出場停止)を3度も経験した事があるぞ。(フライングを恐れずに勝負に挑む姿勢はまさに男の中の男だな!)

ここで阿波 勝哉選手の伝説を1つ紹介するぞ。

6コースからの9連勝を達成!」

ヤバくないか?不利である6コースから9連続で1着を取るんだぞ??
もしかしたら、有利な1コースからでも9連続で逃げて1着を取ることは難しいかもしれない。
それを大外の6コースからやってのけたのである。(競艇が存在している限りこの記録は絶対に抜くことは不可能だと思う。)

2012年まではプロペラは持ち込み制度で、それぞれ選手ごとに自分にあったプロペラを自作し持ち込みレースで使っていた。
しかし、2012年からこのプロペラの持ち込み制度が廃止され、モーターとプロペラがセットで割り当てられるようになり、阿波 勝哉選手は極端な伸びを追求した自作のプロペラの持ち込みができなくなった。それにより異次元であった伸びを出せなくなった。

この年を境にいかにこのルール変更が阿波 勝哉選手にとって致命的なルール変更であったかは結果が物語っている。
しかし今現在も、6コースへのこだわりを捨てずにアウト屋であり続ける阿波 勝哉選手
どんなに不利な6コースでも時折見せる大外からの豪快な捲りは俺ら観客を魅了し続けるぞ!

少しばかり長い記事になってしまったが、舟券の予想をする上でやはり進入展開予想は大事である事が分かってもらえたかな?
ぶっちゃけ普段前付けをしない選手がいつ前付けをするかなどは選手か神様にしか分からないww

しかし、先ほど紹介したイン屋の選手などが出場するレースではほぼ確実に前付けが起きると言っても過言ではないだろう。
こういう1つ1つは小さな情報だが、それらを繋ぎ合わせて予想をする事はプラス収支を目指す上では非常に大事になってくる。

自分で進入展開予想をするのが困難な場合は競艇予想サイトに頼るのも1つの手だぞ。
1つだけ進入展開予想を踏まえた上で買い目を提供してくれるサイトを紹介しておくぞ!

【BLUE OCEAN】